オフスプリングのアルバム「Days Go By」のオープニングナンバー「The Future Is Now」。
憂いを帯びたオフスプリングらしい良メロ曲。歌詞は「未来は今が決めてくんだ」というメッセージに乗せて、デバイスに縛られる現代社会に対しての警鐘を歌っています。
和訳と意味を解説していきます。
[st_toc]
「The Future Is Now」歌詞和訳の全文
この街はダイヤモンドでできている
でもな、明日にはガラスがはびこるぜ、
俺達を分断する自由によってな
そいつはすぐ背後に迫ってる
「1984年」が脳裏をよぎる
今、誰がドアを叩いて、叩いてるんだ?
暴動を始める思想
後を追いかけてきやがる
今、“生きる”ことは前と同じじゃない
俺は取るに足らない1人
でもな、火花は炎になるんだぜ
俺の頭の中にあることを受け入れてくれないか?
そして、俺が死んだら記憶から消してくれないか?
未来は今が決めるんだ
もう俺は消えかかってる
日は沈み、もう夜になったんだ
その灯りが、
俺に当たらないようにしてくれないか?
未来は今ここから始まる
こうやって俺は消え去るんだ
螺旋階段を駆け下りてる、
マシだっていうそいつらの灯りと共に
進歩を叫ぶのは生存者
最後の一瞥をくれよ
今お前は俺のことを見てる、
でも、もう今はそうじゃない
破るための誓いは無けりゃ
連なる希望も無い
俺の英雄は、お前の除け者
すぐそこまで来てやがる
今、“生きる”ってのはただの神のお遊びだ
俺は取るに足らない1人
でもな、火花は炎になるんだぜ
復讐、それをお前がするなら
報いを受けることになる
なぜなら、未来は今が決めるんだ
俺はもう、消えかかってる
夜の闇に沈んでくよ、俺は
その灯りは消してるさ
未来は今ここから始まる
俺はこうして消え去るんだ
結末は、成し遂げるものさ
そして、それこそが
お前が探し求めているものーー未来
未来は今が創るんだ
消える
俺は消え去るんだ
今、その灯りを消すんだ
お前の空は青く澄み渡ってる
灯りを消そう
そいつらがお前の中に入ってくる
似た曲調のおすすめナンバー!
本をモチーフにした歌詞のおすすめナンバー!
THE OFFSPRING歌詞和訳!まとめ
THE OFFSPRING歌詞和訳まとめ!
海底熟成ワイン
深海で半年間熟成され、味はまろやかで飲みやすく変貌!さらに母なる海の恵みを纏い、世界に1本だけのアート作品のような瓶となったプレミア感満載のワイン!自分へのご褒美や大切な人へのプレゼントに◎
【日本語歌詞YouTube!】歌詞と和訳を曲の流れで併記
チャンネル登録はクリック!
This city’s made of diamonds
And tomorrow glass will grow
この街はダイヤモンドでできている
でもな、明日にはガラスがはびこるぜ、
On the freedoms that divide us
They’re coming after me
俺達を分断する自由によってな
そいつはすぐ背後に迫ってる
Flashback 1984
Now who’s knock-knocking at your door?
「1984年」が脳裏をよぎる
今、誰がドアを叩いて、叩いてるんだ?
A thought that starts a riot
They’re coming after me
暴動を始める思想
後を追いかけてきやがる
Now life is not the same
I am one
But sparks turn into flames
今、“生きる”ことは前と同じじゃない
俺は取るに足らない1人
でもな、火花は炎になるんだぜ
Will you take what’s in my head?
And erase me when I’m dead?
俺の頭の中にあることを受け入れてくれないか?
そして、俺が死んだら記憶から消してくれないか?
Cause the future is now
And now I’m disappearing
未来は今が決めるんだ
もう俺は消えかかってる
The day has turned to night
Can you save me from the light?
日は沈み、もう夜になったんだ
その灯りが、
俺に当たらないようにしてくれないか?
Cause the future is here
And this is how I disappear
未来は今ここから始まる
こうやって俺は消え去るんだ
Running down a spiral
With the light of better men
螺旋階段を駆け下りてる、
マシだっていうそいつらの灯りと共に
Shouting progress is survival
Take one last look and see me
進歩を叫ぶのは生存者
最後の一瞥をくれよ
Now you see me, now you don’t
No vow to break
No string of hope
今お前は俺のことを見てる、
でも、もう今はそうじゃない
破るための誓いは無けりゃ
連なる希望も無い
My hero, your pariah
They’re coming after me
俺の英雄は、お前の除け者
すぐそこまで来てやがる
Now life is just god’s game
I am one
But sparks turn into flames
今、“生きる”ってのはただの神のお遊びだ
俺は取るに足らない1人
でもな、火花は炎になるんだぜ
And you get what you deserve
When revenge is what you serve
復讐、それをお前がするなら
報いを受けることになる
Cause the future is now
And now I’m disappearing
なぜなら、未来は今が決めるんだ
俺はもう、消えかかってる
I’ll sink into the night
And I’m turning off the lights
夜の闇に沈んでくよ、俺は
その灯りは消してるさ
Cause the future is here
And this is how I disappear
未来は今ここから始まる
俺はこうして消え去るんだ
So the end’s what you make it
And that’s what you’re looking for
This is the future
The future is now
結末は、成し遂げるものさ
そして、それこそが
お前が探し求めているものーー
未来
未来は今が創るんだ
<間奏>
Disappear
Disappear
I disappear
Disappear
消える、消えるよ
俺は消え去る、消え去るんだ
Now turn off the lights
The skies are blue inside you
Turn off the lights
They’ll get inside of you
今、その灯りを消すんだ
お前の空は青く澄み渡ってる
灯りを消そう
そいつらがお前の中に入ってくる
Will you take what’s in my head?
And erase me when I’m dead?
俺の頭の中にあることを受け入れてくれないか?
そして、俺が死んだら記憶から消してくれないか?
Cause the future is now
And now I’m disappearing
未来は今が決めるんだ
もう俺は消えかかってる
The day has turned to night
Can you save me from the light?
日は沈み、もう夜になったんだ
その灯りが、
俺に当たらないようにしてくれないか?
Cause the future is here
And this is how I disappear
未来は今ここから始まる
こうやって俺は消え去るんだ
Disappear
Disappear
Disappear
消える、消えるよ
消え去るんだ
THE OFFSPRING歌詞和訳!関連記事
THE OFFSPRING歌詞和訳まとめ!
海底熟成ワイン
深海で半年間熟成され、味はまろやかで飲みやすく変貌!さらに母なる海の恵みを纏い、世界に1本だけのアート作品のような瓶となったプレミア感満載のワイン!自分へのご褒美や大切な人へのプレゼントに◎
「The Future Is Now」の歌詞原詩
「The Future Is Now」歌詞の意味を解説
作詞・作曲してるボーカルのデクスターはこの曲について「スマートフォンなどのデバイス機器は人を自由にするのか?それとも自由を奪うのか?」というアイデアを取り込んでいる、と語っています。
デクスターは「デバイス機器の発展が人々の生活にもたらす恩恵」については負の側面もあるだろうと、懐疑的なスタンス。
曲の歌詞は一筋縄ではなく、いろいろな解釈ができます。ですが、上記の視点を踏まえて考えると、この曲は「デバイス機器の普及・発展が進む現代社会に対して、未来への警鐘を鳴らしている」歌だと捉えることができます。
曲の中にはいくつか繰り返されるキーワードがあるので、まずはそのあたりを解説していきます。
「The Future Is Now」とは?
タイトルにもなっている「The Future Is Now」は、アメリカの有名な文化人類学者、マーガレット・ミードが残した名言。
直訳すると「未来とは、今である」。意味合いとしては、「未来とは、先にあるものではない。"今"の積み重ねが未来を作っていくんだ」ということ。
「The Future Is Here(未来とは、ここなんだ)」も意味合いとしては同じで、「未来は、今この場所から始まっている」という意味だと考えられます。
「1984」の意味
Aメロで出てくる「1984」。これは「1984年」のことですが、何を意味しているのか?下記の2つが候補として上がります。
- ジョージ・オーウェルの小説「1984年」
- オフスプリングが結成された年としての「1984年」
ジョージ・オーウェルの著書「1984年」
まず1つ目の候補は、本のタイトルとしての「1984」。
イギリスの作家・ジャーナリスト、ジョージ・オーウェルが執筆した有名な小説、「1984年」。
「1984年」のストーリー
「1984年」はオーウェルが1949年に発表した作品。当時からは近未来にあたる1984年の仮想世界を描いています。
独裁された、全体主義国家に暮らす主人公。
至る所に設置された「テレスクリーン」という装置によって、主人公を含む市民たちは、政府に極度に監視された中での困窮した生活を強いられています。
そんな中、常に行動が監視され、さらには思考さえも全て管理しようと企てる現在の体制に不満を感じている主人公は、同じような反発心を持つ女性と出会い、恋に落ちます。
そして、伝説的な反政府組織の一員と接触したことで、その地下活動に参加していくことになりますがその先に待っているのは・・・というのがおおよそのストーリー。

「The Future Is Now」と小説「1984年」の絡み
曲の中には、この小説「1984年」を思わせるフレーズがいくつか出てきたりします。ただ、全編に渡ってこの本をモチーフにして歌ってる・・というわけではなさそう。
ですが、「今のようなデバイス機器が蔓延する社会は、もしかすると"1984年"で描かれている世界と同じようになっていくんじゃないか・・?」という視点から、曲の中のキーワードとして登場しているという考え方が一つ。
オフスプリングの結成年である「1984年」
2つ目の候補は、オフスプリング結成年としての「1984年」。
ボーカルのデクスターと、ベースのグレッグKを中心として「The Offspring」の前身バンド「Manic Subsidal」が結成された年、それが1984年なのです。
豆知識
ちなみに、この「Manic Subsidal(マニック・サブサイダル)」という名前は「パンクっぽいから」という理由でつけたらしいですが、言いにくいし覚えにくいので後に「The Offspring」に改名しています。
曲の中のいくつかの歌詞からは「1984年にバンドを結成したあの頃の、”世の中に対して何かメッセージを発していきたい”という熱かった想いが脳裏をよぎる」というニュアンスがあると感じとれます。
なので、これが2つ目の候補。
デクスターが、どちらを意図して歌詞を書いたのか?はたまた上記の両方なのか?わかりませんがいずれにせよこの「The Future Is Now」は、初期のオフスプリングの曲と比べると色々な解釈ができる歌詞になっています。
「The light」が意味するもの
曲の中では、「The light」というフレーズが何回も登場。
これは直訳してそのまま「灯り」としましたが、スマホなどのデバイス機器を象徴するフレーズとして「The light」という言葉を使っているのかな・・?とも考えられますね。
「Disappear、Erase」というフレーズ
繰り返し出てくる「Disappear(消え去る)」と、サビで登場する「Erase(消す、削除する)」。
そのままの意味としても捉えられますが、これらもデバイス機器(パソコン、スマホ)を想起させる言葉ということでこういうワードをチョイスしている可能性がありますね。
「Disappear」という言葉
特に曲の中で何回も繰り返し歌われているのが「Disappear(消え去る)」という言葉。
上記の通り、スマホで画面を「消し」たり、電源を「消し」たりというニュアンスと絡んでいると思われる他に、「(この現状を少しでも変えるために)俺はもう行くよ」だったり「もう俺は、この新しい時代の考え方にそぐわない老害だから・・消えるさ」という感じでも読み取れますね。

ここからは、忘備録を兼ねて和訳した時の考え方メモ、および歌詞の詳しい解説を記載していきます。
興味がある方は、下記をクリックすると開きます。
読みたい方は下記太字をクリック!
単語、ワードメモ
まとめと曲にまつわる逸話
30年近くバンド活動をしてきて、円熟期・・いやそれすら超越しつつあるのかもしれない時期にオフスプリングが放ったナンバー、「The Future Is Now」。
その歌詞が持つ意味は「Smash」や「IXNAY ON THE HOMBRE」の頃のようなグイグイ勢いのままに、とにかく自分の思いをストレートに発する!というメッセージとは異なりますが、円熟した大人としての渋みを感じますね。
ちなみに、オフスプリングは過去に曲のネット配信にいち早くトライしたり、テクノロジーの発展に対して決してネガティブなバンドではありません。
ですがデバイス機器の発展については負の側面も感じていて、それがこの曲に反映されています。
デクスターはこのように語ってます。
「今なんて、みんな相手をスマホの画面を通して見てるようなもんだろ。皆が同じ部屋にいるのに、スマホの画面ばかり見て、誰もお互いを見ないし話もしなかったりする。」
「そんな状況だから、こんな考えが浮かんでくるんだよ。テクノロジーの発展は俺たちを本当に団結させてるんだろうかって。孤立させてないか?それに、俺たちを助けてるのか、傷つけてるのか、どっちなんだ?」
「俺たちにさらなる自由を与えてるのか、それともある意味、奴隷のようにしてるのか・・?みんな、いつだって自分のデバイスに縛られちまってるんだ。」


似た曲調のおすすめナンバー!
本をモチーフにした歌詞のおすすめナンバー!
THE OFFSPRING歌詞和訳!まとめ
THE OFFSPRING歌詞和訳まとめ!
その他のオフスプリング和訳人気記事!
-
1
-
Pretty Flyが120%わかる!和訳~オフスプリング歌詞解説~
2018/12/6 AMERICANA, GREATEST HITS, THE OFFSPRING, おすすめ音楽, 歌詞和訳
オフスプリング最大のヒット曲、「Pretty Fly(For A White Guy)」。 「アハーン、アハーン」のコーラスが印象的な、単なるおバカソングにも聞こえるこの曲。 しかし、そこにはモンスタ ...
-
2
-
【Staring At The Sun和訳】オフスプリング歌詞徹底考察&解説
2018/12/3 AMERICANA, THE OFFSPRING, おすすめ音楽, 歌詞和訳
アルバム「AMERICANA」に収録されている曲、「Staring At The Sun」。疾走するメロディーと掛け声が心地良い、ライブでも定番のオフスプリング代表曲の一つです。 その歌詞では、意志な ...
-
3
-
【All I Want和訳】オフスプリングの歌詞を徹底考察&解説
2019/1/3 GREATEST HITS, IXNAY ON THE HOMBRE, THE OFFSPRING, おすすめ音楽, 歌詞和訳
アルバム「IXNAY ON THE HOMBRE」に収録されているオフスプリングのキラーチューン、「All I Want」。 2分という短い曲の中に「権力者ども、俺を支配するんじゃねぇ! ...
-
4
-
【You're Gonna Go Far, Kid和訳】オフスプリング歌詞徹底考察&解説
2019/1/4 RISE AND FALL RAGE AND GRACE, THE OFFSPRING, おすすめ音楽, 歌詞和訳
アルバム「RISE AND FALL, RAGE AND GRACE」に収録されている「You're Gonna Go Far, Kid」。 巧みに他人を丸め込んでいく「心理操作」をテー ...
-
5
-
【The Meaning Of Life和訳】オフスプリング歌詞徹底考察&解説
2018/12/3 IXNAY ON THE HOMBRE, THE OFFSPRING, おすすめ音楽, 歌詞和訳
アルバム「IXNAY ON THE HOMBRE」に収録されているオフスプリングの曲、「The Meaning Of Life」。メロディーと展開がカッコいい曲ですが、歌詞がまた良い! 自分の夢や生き ...
オフスプリングの、おすすめ曲まとめ
-
1
-
メロコアの良曲を探す人へ贈りたい、オフスプリングのクールな速い曲11選
2018/11/20 THE OFFSPRING, おすすめ音楽
1990年代後半を中心に、音楽シーンに大きな爪痕を残し続けているパンクロックグループ「The Offspring(オフスプリング)」。 世界中で4000万枚以上のCDセール ...
-
2
-
エキサイト&シャウト!熱狂のTHE OFFSPRINGライブ定番曲5選
2019/1/22 THE OFFSPRING, おすすめ音楽
全世界で4,000万枚以上のCDセールスを誇る、ポップパンク界のモンスターバンド「THE OFFSPRING」。 この記事では、THE OFFSPRINGの曲の中から、ライブで特に盛り上 ...
-
3
-
パンクだけど、ポップで良メロ!オフスプリングのミドルテンポ曲10選
2018/12/1 THE OFFSPRING, おすすめ音楽
ポップパンク界のモンスターバンド、「THE OFFSPRING」。 速い曲もカッコいいのが沢山あってオススメですが、ミディアムテンポなナンバーもおすすめしたい良曲で溢れています。 この記事では、THE ...